ビットコイン週間概況‐3/10~3/16

日本円 米ドル
価格(3/16終値) 141,440円 1,248.53米ドル
時価総額 22,940億円 202億米ドル
3/10~3/16の4本値
始値 高値 安値 終値
137,683円 147,600円 128,431円 141,440円
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週間概況と最近の話題

この数週間でビットコインはいくつかの節目を迎えた。第一にビットコイン相場が1か月間継続してUSD $1,000を上回っていたこと、更には史上最高値を示現したことである。また2017年3月2日にはビットコイン価格が金1オンスあたりの価格を初めて上回った。

Gemini取引所の創設者であるWinklevoss兄弟が提案したビットコインETF上場申請の米国SECによる却下、そして予測されるビットコインの技術的な課題についての数々の議論にも関わらず、この仮想通貨の価格はUSD$1,000サポートラインを下回らなかった。

一部のマーケット関係者は今回の米国SECによる決定、その直後の価格の大幅下落、bitFlyer取引所においてもおよそJPY 145,725からJPY 128,431まで急落したこと等により、ビットコインを含む仮想通貨分野の開発が幾分後退するのではと感じていた。しかし、ビットコインを含む他の仮想通貨相場全体の底堅い展開をみて、ビットコインは大幅下落後3日で値を戻し、再び金1オンスあたりの価格を超えた。

今後注目すべき点はWinklevoss兄弟以外にもETF創設に向けた動きがあることである。New Yorkのスタートアップ企業SolidXが2016年7月にニューヨーク株式取引所(NYSE)にビットコインETF上場の申請を行い、その際USD $1,000,000以上のETF売却を目論んでいる。SECによる決定は2017年3月30日に下されるため、承認されればビットコイン価格に多大な影響を与えるためカレンダーに記すべき日程である。

では、そもそも何故Winklevossの案は却下されたのか?米国SECはビットコインが取引されている市場は十分規制がされていないと考えていた。この規制の欠如により、市場での風説の流布や相場操縦が行われる可能性が高いと懸念していた。

一見不安を煽るように思えるが、筆者はビットコインがこれらの悪材料を織り込み、次の数週間でJPY 150,000を超える確率が高いと考える。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2017/3/16(基準日) 141,440円
2017/3/15(1日前) 145,300円 -3,860円 -2.66%
2017/3/9(1週間前) 137,800円 3,640円 2.64%
2017/2/16(1ヶ月前) 118,670円 22,770円 19.19%
2016/12/16(3ヶ月前) 93,546円 47,894円 51.20%
2016/9/16(6ヶ月前) 62,617円 78,823 125.88%
2016/3/16(12ヶ月前) 47,834円 93,606円 195.69%

Prices provided by bitFlyer

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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Source: ビットフライヤー

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