ブロックチェーンを利用したデータベース、300万ユーロを調達

ブロックチェーンが広く企業に使われることを目指して、ブロックチェーン技術をデータベースに応用するスタートアップBigchainDBが、300万ユーロ(およそ337万ドル)の資金をベンチャーキャピタルから調達した。このプロジェクトはビットコインのブロックチェーンが台帳に対して行っていることをデータベースに行うという取り組みだ。

 

伝統的なデータベースは中央集権的に管理されているが、BigchainDBはユーザーが所有することができる、『ブロックチェーンの特徴』を備えたデータベースを構築している。BigchainDBの共同創設者でありCEOを務めるBruce Pon氏は「ブロックチェーンは資産へのアクセスを平等に与える手段です。依然として仲介者が必要ではあるものの、アクセスは平等です。GoogleやApple、Amazonなどのようにデータを所有することはありません」

 

同社は現在ベルリンの本部において15名の従業員を雇っており、調達した資金によって新たに3人の開発者とビジネス開発マネージャーを雇用する。同社の歳入のほとんどは現在は1日から2日のコンサルティング・セッションとサードパーティの企業と共に構築した概念実証から来るものだが、最終的にはソフトウェアのライセンス販売によって収益を上げたいと願っている。

 

『ブロックチェーン化したデータベース』

 

Pon氏はこの製品を『既存のデータベースインフラストラクチャーから初めてそれをブロックチェーン化』したものだと説明する。彼の最初の顧客であるEverledgerの場合は、アートギャラリーにノードを立ち上げて美術品の所有履歴を共有したり、グローバルなダイヤモンドの詐称を検出したりすることを可能にする。

 

こうした取り組みはまだ初期段階のものだ。企業の要望を満たすために、同社は分散型制御やデータの変更不可能性そしてデジタル資産の生成などのようなブロックチェーンの特徴と、全ての機能を備えたNoSQLクエリ言語やより迅速なトランザクションレートのような伝統的なデータベースの機能を組み合わせようとしている。しかし、ユーザーはそのソフトウェアをダウンロードするために同社の顧客になる必要は無い。現在誰もがノードをスピンアウトして自分自身のネットワークをセットアップすることができる。

 

既存のオープンネットワークに加わりたい人たちのためにBigchainDBは、今年の初めにIPDB Foundationを創設した。同組織はArchive.orgやOpen Media Foundationのような非営利組織と、Protocol LabsやConsenSysなどのいくつかの営利組織によって管理されるおよそ15のノードの連合である。CTOのTrent McConaghy氏によると、この取り組みの結果は毎秒100,000以上の早さでトランザクションを実行できるネットワークである。

 

McConaghy氏は、「私たちはテラバイトのデータ、さらにはペタバイトのデータを扱っています。これはまさに、分散されたビッグデータのデータベースが可能にすることです」と話している。

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Source: Coin Portal

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