トランプ氏の勝利によって米国の政治的展望が揺さぶられているが、ブロックチェーン政策にはどのような影響があるのだろうか?
トランプ氏の勝利は世界に驚きと動揺をもたらした。彼の陣営は選挙運動中フィンテックに重きを置いていなかったが、この未来の大統領がアメリカのビットコインおよびブロックチェーン技術に関する規制においても最終的な判断を下す立場となる。
選挙運動中のトランプ氏は彼の規制に対する考えをあまり語っていないが、例えば、ドッド=フランク金融改革法の撤回などを表明している。これがもし通ると消費者金融保護局および現在制定中のビットコイン規制を排除するものだ。
来年1月にトランプ氏が大統領官邸に移ってからでないと物事がどちらの方向に進むのかわからず、仮想通貨のテクノロジーにどのような影響が出かも分からない。
トランプ政権がもたらす影響についてCoin CenterとChamber of Digital Commerceにコメントを求めたところ、どちらも新しい政府と共に取り組みを続けていくとのことだ。これら2つの機関はこの技術に関する課題に焦点を当てた主要な公共政策グループである。
Chamber(商工会議所)の所長であるPerianne Boring氏は強気の口調で、トランプ氏が「高圧的で冗長あるいは余分な規制」を避けるだろうという彼女の考えを述べた。
さらに彼女は「トランプ氏の行政は、ブロックチェーンおよびデジタル資産が繁栄することを可能にする非常に理にかなった規制を行う可能性が高い。」と語っている。
このコメントは、技術者たちによって過度なコストだと長く批判を受けているニューヨークのBitLicenseのような規制強化の試みに対する業界の不満を表している。
しかし、この技術に関する知識の普及が足りていないという感覚もある。
Coin Centerの上級ディレクターJerry Brito氏はトランプ大統領のもとでの働きかけは新しい意味を持つようになるだろうと予測する。
「仮想通貨通貨の推進派と懐疑派の両方がいる。予測できない新しい行政が意味することは私たちはこの技術とそれにアプローチする賢い政策について情報の提供や知識の普及が必要だということだ。」と述べている。
低い優先順位
オブザーバーの一人は来年のワシントンにおける環境の変化に関わらず、トランプ氏の行政の中でビットコインやブロックチェーン規制の優先順位が高まることは無いだろうと述べている。
元Manatt, Phelps & PhillipsCarolのパートナーである Carol Van Cleef氏は最近BakerHostetler に参加し、暗号通貨とブロックチェーンに関する彼女の取り組みを続けているが、トランプ氏はもっと大事なやるべきことがあると述べている。
「オバマケアやドット=フランク法の廃止など、多くのことがある中で、仮想通貨やブロックチェーンの優先度合いは低いものになるのではないかと考える」と彼女は語った。
彼女は続けて、共和党はブロックチェーンや金融技術全体に対する大きな動きを避けるだろうと予測していると述べた。
「アメリカでは各州の行政が大きな役割を果たしており、この役割を壊すような、国全体の規制を変えるようなアクションが取られることは考えにくい。」
彼女は、規制に対する共和党の歴史的な立場を考えると、そのようなことは起こらないだろうと語っている。
トランプ政権下におけるビットコインの規制はどうなるのかはCoinPortalで公開された投稿です。
Source: Coin Portal
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