FRBのイエレン議長は先日行われたアメリカ合衆国下院の公聴会に登壇し、アメリカの中央銀行が暗号通貨やブロックチェーンのような技術について理解しようとしていると述べた。
イエレン議長は金融サービス委員会の前に、FRBが暗号通貨に対してどのような立場を取るのか、またブロックチェーンの内部的な応用について調査を行っているのかというMick Mulvaney議員の質問に答えた。以下がその内容だ。
ムルヴェイニー議員:これまでの質問から話題は変わりますが、私の最後の質問は暗号通貨とブロックチェーン技術についてです。90カ国の中央銀行とIMFが集まった6月の国際会議でブロックチェーンについて話されたと思いますが、FRBの適切な規制に関する取り組みとイエレン議長自身FRBのオペレーションにブロックチェーン技術を取り入れようと考えていらっしゃるのかを教えていただけませんでしょうか。
イエレン議長:FRB自体がそのよう技術を取り入れることは考えていませんが、Fintechの中で銀行やその他の分野で使われようとしているブロックチェーンのイノベーションについて調査は行っています。決済システムとビジネスに非常に大きな影響力を持ち得えますし、イノベーションを育てていきたいと考えています。このような技術を用いたイノベーションは非常に有用で社会に恩恵をもたらすことができると思います。現段階ではこのイノベーションの性質を理解しようとしています。同時に利用者の保護も重要なものになると思いますが今は規制づくりは行っておらず、これが金融にどのような影響を与えるのかを理解しようとしています。
ムルヴェイニー氏が言及する6月の国際会議とは第16回Conference on Policy Challenges for the Financial Sectorのことで、ワシントンDCにあるFRB本部で6月1日~3日までの3日間開催されたものだ。90の中央銀行から担当者がこの会議に参加し、ブロックチェーンとフィンテックはこのイベントの焦点となった。
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イエレン議長:ブロックチェーンは大きなインパクトを与え得るはCoinPortalで公開された投稿です。
Source: Coin Portal
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