16日のロンドン市場は、落ち着いた値動きとなっている。ドル円は118円台前半を中心とした振幅。序盤に118.43レベルに小幅に高値を広げたあとは反落、117.92レベルの安値をつけた。取引中盤にかけては118円台前半での推移が続いている。米債利回りはやや低下。10年債は一時2.55%近辺まで低下したが、ドル円の下押しは限定的だった。
ユーロドルは1.04台でジリ高の動き。1.0450レベルを上回ると一時1.0472レベルまで高値を伸ばした。前日の下落局面では1.0470近辺を割り込んで一時1.03台後半まで下押しされた。今度はこの1.0470近辺がレジスタンス水準に転じているようだ。NY市場にかけては1.04台半ばで推移しており、前日の下落からの調整の動きも一服してきている。ユーロ円は一時123.64レベルと高値を広げたが、その後は123円台前半での揉み合い。11月のユーロ圏消費者物価指数は前月比が-0.1%と冴えない結果。前年比・確報値は+0.6%と速報値と一致。ユーロ相場に目立った反応はみられなかった。
ポンドドルは1.24台前半での振幅。序盤にユーロ買い・ポンド売りが入ったが、きょうはフローに持続性がみられない。ユーロポンドは0.84台前半と前日の下げを戻してからは値動きが落ち着いた。ポンド円は147円を挟んだ上下動。英CBIが発表した12月製造業受注指数はゼロと前回のマイナス3や事前予想マイナス5を上回った。マイナスを解消するのは2015年4月以来。予想外の好結果となったが、ポンド買いの反応は限定的。
欧州株は取引序盤に神経質な上下動がつづいたが、中盤にかけては買いが優勢になってきている。ユーロ・ストックス50指数は年初来の下げを消す場面もあった。NY原油先物は時間外取引で一時50ドル台半ばまで軟化したが、取引中盤には51ドル台回復と振幅。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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