25日のロンドン市場は、緩やかな円安の動き。ドル円はロンドン序盤は104.50レベル目前で売買が交錯し、こう着状態が続いた。しかし、米債利回りの上昇が再燃。10年債利回りが1.76%近辺から1.78%台へと上昇したことに反応、104.60レベルまで買われた。ただ、10月13日高値104.64レベルには届かなかった。NYタイムに発表される米消費者信頼感指数や米金融当局者の講演などのイベント待ちになっている。利上げ観測が一段と強まるようだと、105円台が視野に入りそうだ。
クロス円もジリ高となっている。欧州株が小高く推移しており、NY原油先物が50ドル台後半に上昇。リスク動向は回復している。ユーロ円は113円台後半、ポンド円は128円手前へと水準を上げている。原油高に反応した豪ドル円は80円手前へと上昇。原油高の材料としては、OPEC事務局長がイラクを訪問するとの報道があった。昨日はイラクが生産量の増加を希望するとの発言をして、原油相場は下落に反応する場面があった。きょうはその巻き返しが入った形。
ドル相場はやや神経質な動き。ユーロドルは序盤に1.0870割れ水準まで下押しされたが、10月のドイツIfo景況感指数が110.5と予想109.6や前回の109.5から大幅に上振れたことで反発、1.0894レベルまで上昇した。ただ、1.08台後半からは離れず。このあとのドラギECB総裁講演などを見極めたいとのムードとなっている。ポンドドルは1.22台前半での揉み合い。前日のロンドン中盤と同水準での推移。レンジは東京タイムを含めても1.2210から1.2244までと狭い。このあとのカーニー英中銀総裁の議会証言待ちとなっている。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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