【ロンドン市場】ドル買いが優勢、ドル円103円台前半

 10日のロンドン市場は、ドル買いが優勢。週明けのアジアタイムにはドル円は一時102.81レベルまで下押しされたが、日本時間午後には103円を回復。ロンドン序盤はしばらく103.20近辺での揉み合いとなったが、NY原油先物が49ドル台半ばから50ドル台に乗せる動きや、欧州株が上げ幅を拡大する動きに円売り圧力がみられている。ドル円は103.43レベルに本日の高値を伸ばしている。

 クロス円も同様にロンドン朝方の安値水準から切り返す動き。ユーロ円は115.05-10レベルから115.50近辺へと上昇。この日はポンドが底堅く、ポンド円は127.50近辺から一時128.50近辺まで買われた。

 NY原油先物の上昇については、11月のOPEC総会に向けた楽観ムードが広がっている。今週はOPECの一部とロシアが非公式協議を実施する予定となっており、サウジ資源相は減産の枠組み合意に楽観的と報じられている。

 この日実施された米大統領選候補者の第2回討論会では、引き続きクリントン氏が優勢との評価が報じられており、ドルの買い戻しを誘った面があったようだ。ユーロ円が上昇する一方で、ユーロドルは1.11台後半で上値の重い値動きとなっている。

 週明けは休場が多く、各市場とも薄商いとなっている。アジアタイムでは日本と香港が祝日。NYタイムには米国とカナダが祝日となる。米国では株式市場は取引されるが、債券市場は休み。ドル相場にとっては手掛かり難に。先週末の米雇用統計で11月の利上げ観測は大きく後退しているが、12月利上げ観測は依然として根強く、ドル買いの基調は残りそうだ。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

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