3日の東京市場でドル円は朝方値を落として始まったものの、その後値を戻してもみ合った。
朝の材料となったのは週末の英ブレグジットがらみの報道。メイ英首相がリスボン条約第50条に基づいたEU離脱通告を来年3月までに実施すると表明したことで、朝からポンド売りが優勢となった。英国が望む欧州単一市場へのアクセスについて、移民問題での対立で物別れになる可能性が高く、いわゆるハードブレグジット懸念が強いとしてポンド売りとなった。
ポンドドルは朝の取引で先週末の1.2970近辺から1.29割れまで値を落とす展開となった。もっとも、その後は売り一服感もあって、1.29台に値を戻したもみあいとなっている。ポンド円も131円台半ばから130円10銭台まで朝方に値を戻す展開に。もっともその後は円安の動きもあって131円台を回復してもみ合いに。
ドル円もポンド円に押される形で先週末NY市場終値より下げて始まる展開となった。もっとも、先週後半に株安円高を誘ったドイツ銀行の信用不安懸念が、和解金の減額見込みで後退したこともあり、株の買戻しが優勢となって、ドル円はその後上昇。仲値がらみの買いもあり101円台半ばを超えるところまで買いが進んだ。その後はもみ合いを経て、株高の動きが落ち着いたこともあり再び円高を試す場面も見られたが、動きは限定的。
ユーロ円は、朝方ポンドの下げにつられるように113円90銭近辺から113円20銭近辺に値を落としたものの、すぐに値を戻して、その後はレンジ取引に終始している。114円近辺からの売りに頭を押さえられているが、押し目は鈍い。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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