きょうのNY為替市場は序盤に円売りが優勢となったものの、午後からドル売り円買
いが強まる展開となった。
序盤はロンドン市場の流れを受けて、ドル買い円売りの動きが優勢となり、ドル円は
105円台前半での推移となった。週末を前に、このところのドル売り円買いポジショ
ンの調整が入り、104円台から値を戻す格好となった。
連日大きく値を落としていた米国株が、朝方は比較的しっかりとなり、ダウ平均株価
が一時150ドル超えの上昇を見せる中で、リスク回避後退の円売りも見られ、クロス
円も上昇する展開に。
しかし、その後株価は値を落とす展開に。データ流出問題を懸念したフェースブッ
ク、ウーバーの自動運転中の事故の影響で警戒感が広がるエヌヴィディアなどが重く、
朝からマイナス圏推移であったナスダックが、いったんはプラス圏を回復も午後に再び
値を落とし、引けにかけて大きく下げる展開となったことなどが、ドル売り円買いを
誘った。
ダウ平均株価も防衛関連などを除くと、軒並みの下げとなっており、貿易戦争懸念と
有事警戒の動きが株式市場の大きな重しとなっていることを印象付けた。
ドル円はこうした株安を受けて105円台を割り込み、一時104円64銭近辺まで
下げ幅を広げた。安値を付けた後も104円台後半での安値圏推移が続いており、リス
ク警戒感の強い展開となった。
ユーロドルなどでもドル売りの動きが見られたが、対円でユーロが売られた分、値幅
は限定的。
リスク感応度が高い豪ドルに関しては、077割れで引けるなど、対ドルでも軟調な
印象を受けた。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
Source: klug
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