【ロンドン市場】ドル円112円台後半、米債利回りとともに上昇

 18日のロンドン市場は、ドル円の上昇が続いている。米債利回りの上昇が背景。米10年債利回りはロンドン朝方の2.30%ちょうど近辺から2.33%台まで上昇した。

 ドル円は112.30近辺から上昇し続け、前日高値を超えて112.82レベルまで高値を伸ばした。欧州株が上げ幅を拡大しており、リスク選好ムードとともに米債売りへとつながっている。また、CMEフェドウォッチで12月FOMCでの利上げ確率が9割超へと高まっていることも下支え。このあとのNY市場ではダドリーNY連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁が討論会の参加する予定となっており、米利上げに前向きな発言への期待もあるようだ。

 クロス円も堅調。ユーロ円は132円台前半から132.59レベルまで、ポンド円は148円ちょうど近辺から148.70レベルまで高値を伸ばしている。豪ドル円も88.10近辺から88.34レベルまで、小幅ではあるが堅調な動き。

 ユーロドルは序盤はドル買いに押されて軟調だったが、ユーロ円の上昇とともに下げ渋り。1.1730近辺まで下げたあと、1.1750台まで買い戻された。ただ、足元では反発は一服。

 ポンドドルは神経質な上下動。序盤はユーロドルとともに売りが先行したが、6-8月の英ILO雇用統計で賃金の伸びが予想以上だったことに一時買いで反応した。しかし、米債利回り上昇とともにドル買い圧力に上値を抑えられている。1.3212レベルの高値をつけたあとはすぐに1.31台へと戻しており、1.3140レベルまで下押しされた。その後は1.32台には届いていない。

 あすにはEU離脱問題をテーマとしたEU首脳会議が始まる。スペイン・カタルーニャ州首相には最終的な判断の期限が設定されており、事前に自治権停止に向けた動きなども報じられている。ポンドとユーロにとってはあすの状況を見極めたいとのムードが広がっているようだ。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

Source: klug

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です