注目されたジャクソンホール会議でのイエレン議長とドラギ総裁の講演を前に
いったんはドル買いの流れが強まった。
イエレン議長が今後の金融政策動向について前向きな発言を行うとの思惑が市場の一部で流れ、ドル買いにつながる格好に。
日本時間23時に始まった講演では、最初にテキストが公開され、その中に金融政策への言及がなかったこと、金融規制緩和について慎重な姿勢が示され、規制緩和に積極的なホワイトハウスとの温度差が意識されたことなどが、ドル売りを誘う格好で一気にドル売りが広がった。
ドル円は109円84銭と、直近高値を更新する動きを見せていたが、講演テキスト公表で一気に109円30銭台に値を落とすと、その後も安値圏トライが続き、一時109円12銭を付ける動きとなった。
ユーロでもドル安が進み、発表前に1.17台を付けていたユーロドルは、一気に1.18台後半まで戻してドラギ総裁待ちとなった。
午後4時のドラギ総裁会見では、告知されていた通り新たな金融政策についての言及はなかった。
市場が期待したユーロ高の牽制もなく、講演開始後はユーロ買いに。
頭を抑えていた1.19をしっかり超えて一時1.1941と、2015年初め以来2年半超ぶりの上昇に。
ドル円への影響は限定的で109円台前半推移が続いた。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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