【ロンドン市場】欧州株が大幅高、ユーロは高値圏で揉み合い

 24日のロンドン市場は、仏大統領選を受けて欧州株が大幅高となっている。ユーロ相場は週明けのオセアニア市場で急伸したあと、東京市場でやや調整に押されたが、ロンドン市場では再び底堅く推移してる。

 第1回投票でマクロン氏とルペン氏が決選投票に駒を進めることとなり、市場には安心感が広がった。欧州株は全面高となっており、ドイツDAX指数は取引時間中の最高値を更新。フランスCAC指数は4%超の大幅高となっている。

 ユーロドルは1.08台半ばでの推移。ユーロ円は119円台半ばでの推移。ユーロドルは早朝のオセアニア市場で1.09台まで急伸したあとは東京市場で1.08台前半へと売り戻されたが、先週末の1.07台前半からは大幅高の水準。ユーロ円も120円台をつけたあと119円ちょうど付近までの調整を経て、ロンドン市場では119円台での取引が続いている。こちらも先週末の117円近辺からは大幅高。

 この日発表された4月のドイツIfo景況感指数は112.9と事前予想112.4および前回値112.4(112.3から修正)を上回った。また、ドイツ連銀月報では、第1四半期のドイツ経済の好調さが示されている。製造業は受注や輸出見通しが良好、個人消費も雇用や信頼感が力強さを示していると指摘しており、内外需の両面で好調。

 ドル円は110円台前半での揉み合いが続いている。明日の北朝鮮の人民軍創建85周年を控えて緊張感が高まっているが、ロンドン時間には落ち着いた値動きとなっている。

 資源国通貨はリスク動向の改善を受けて堅調。豪ドル/ドルは0.75台後半、豪ドル円は83円台半ばへとジリ高。カナダ円は82円台に再び乗せ、オセアニア時間の高値を更新。ドルカナダは1.34台前半へと軟化。全般にリスク選好の動きとなっている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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