週末に行われたフランスの大統領選の第一回投票において、中道無所属のマクロン氏がトップ、極右国民戦線のルペン氏が二位となり、5月7日の決選投票に駒を進めることが決定し、一気にユーロ買いが広がった。
市場はこのところ支持率を伸ばしていた急進左派のメランション氏が決選投票に滑り込み、ルペン氏と極右・極左対決になる事態を大きなリスクとしてとらえていただけに、今回の結果で安心感が広がった格好。世論調査結果からマクロン氏が圧勝との見通しが広がったこともユーロ買い寄与した。
ユーロドルは先週末の1.07ちょうど近辺から1.0937まで急騰。ユーロ円は116円台から121円手前までの大きな急騰を見せた。
市場のリスク警戒感後退を受けた円売りも激しく。ドル円は109円台前半から110円台半ば超えまで上昇した。
もっとも、オセアニア市場での上昇が一服すると調整が優勢に。
ユーロドルが1.08台前半、ユーロ円は119円ちょうど近くまでと、高値からかなり戻される格好となった。
ドル円も110円割れまで値を落とすなど、調整主体の展開に。
日米、米中で首脳電話会談が行われ、明日の朝鮮人民軍創設80周年記念に向けた北朝鮮対応が話し合われる中、北朝鮮リスクを意識した円買いの動きも見られた。
ただ、日経平均が250円超の上昇を示すなど株式市場がしっかりとなり、ドル円は110円台を回復。
ユーロも行き過ぎた調整分の買戻しが入るなど、押し目は限定的となった。
みんかぶ「KlugFX」山岡和雅
Source: klug
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