6日のロンドン市場は、ユーロ売りが先行したが、次第に値を戻す動き。ロンドン序盤にドラギECB総裁のハト派な発言をきっかけにユーロが下落。ユーロドルは1.0680近辺から一時1.0630近辺、ユーロ円118円ちょうど近辺から117.30近辺まで急落した。ドラギ総裁は、政策変更にはより一層のインフレ信頼感が必要に、インフレ見通しを変化させるに十分な証拠はそろっていない、ECBの金融政策はうまく機能している、などとしており、現行の金融政策の堅持が示唆された。 ただ、急速にユーロが売られたあとは買い戻しの動きが続いている。足元ではユーロドルは1.0675近辺まで反発。ユーロ円は118.40近辺に上昇し、本日の高値を更新している。
その他主要通貨は、総じて円安方向への動き。ドル円は110円台半ばでの揉み合いからNY序盤にかけては111円手前まで上昇している。クロス円も豪ドル円が83円台前半から83円台後半へと上昇。 欧州株が序盤に下げを次第に縮小しており、仏CAC指数は上げに転じている。最新の世論調査でルペン氏の支持が1ポイント低下したことが影響か。NY原油先物は51ドル台に乗せての揉み合い。リスク回避の動きは後退してきている。
このあとのNY時間には米中首脳会談が行われる。焦点は北朝鮮問題と通商問題となっており、どちらも円相場に影響を与えそうな事案となりそうだ。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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