27日のロンドン市場では、序盤にドル高方向への動きがみられたが、NYタイムの米GDP速報値発表を控えて次第に様子見ムードが広がっている。
ドル円は序盤に115円台にしっかりと乗せると高値を115.31レベルまで伸ばした。米債利回りの上昇をにらんだ動きだった。ただ、欧州株が軟調に推移、米債利回りも上昇一服となると、一時115円割れとなる場面があった。その後は、米GDP発表待ちで115円ちょうど付近での揉み合いになっている。
ユーロドルは序盤に1.0658レベルまで下押しされた。ちょうど前日のNY安値水準と並ぶ水準。しかし、下落はここまで。その後は1.07手前まで反発したが、大台乗せにも至らず。1.06台後半での取引が続いている。ユーロ円はドル円とともに序盤に123.14レベルまで高値を伸ばした。その後は113円を挟む上下動となっている。
ポンドはやや軟調。この日は対ユーロで売りが先行している。今週は英最高裁の判断に従って英政府が議会にEU離脱を審議する法案を提示、来週にも審議が始まる運びとなっている。ポンドはEU離脱に関する不透明感が後退したとして買いが優勢になった経緯がある。ただ、週末を控えてポンド買いに調整が入っているもよう。ユーロポンドは東京早朝の0.8470近辺からロンドン中盤にかけては0.8530近辺まで反発の流れ。ポンド円は144円台後半から一時144円ちょうど近辺まで反落。ポンドドルは振幅を伴いながらも1.25台前半へと下押しされている。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
コメントを残す