【ロンドン市場】値動き一服も引き続きドル安水準で推移

 23日のロンドン市場では、序盤にドルが一段安となった。その後は、ドルの買い戻しの動きがみられているが、引き続き前週末比ではドル安水準で推移している。この日は目立った経済統計の発表はなく、先週末のトランプ大統領就任式後のドル売りの流れが継続。欧州株は売りが先行、NY原油先物も軟調に推移するなどややリスク回避ムードとなっている。ドラギECB総裁の講演は政治関連の授賞式でのもので、金融政策への言及はみられなかった。やや材料難の状況となっている。

 ドル円は序盤に113.17レベルまで下値を広げた。その後は買い戻しが入り、113.73レベルまでの反発。中盤にかけては113円台半ばから後半での揉み合いとなっている。クロス円も序盤に下押しされたが、欧州株はやや下げ渋ってきていることもあって、円買いは一服。ユーロ円は121円台後半から一時122円台回復。ポンド円は141円割れから141円台後半までの戻り。足元では、ユーロ円は121円台後半、ポンド円は141円台前半で取引されている。

 ユーロドルは序盤に1.0755レベルまで買われた。その後は1.07台前半での揉み合いに落ち着いている。ポンドドルは1.2472レベルの高値をつけたあとは1.24台半ばでの揉み合い。対ユーロではポンド買いがやや優勢。

 豪ドル/ドルは序盤に売りが先行して0.7550近辺まで下押し。中盤には0.7570台へと下げ渋り。NY原油先物が軟調なことでその他主要通貨でも豪ドル安が先行したが、中盤には一服している。豪ドル円は85円台後半で下に往って来いとなっている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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