【ロンドン市場】ドル高に調整、ドル円は109円台前半へ

 3日のロンドン市場は、ドル高に調整が入る展開。ドル円は前日の米FOMC後に110円台が重くなると、きょうのアジア市場では109.50台に下押しされた。ロンドン市場では再び売り圧力が強まり、109.36レベルに本日安値を広げている。米10年債利回りが2.94%近辺まで低下しており、ドル売り圧力となっている。また、前日の米株安を受けて、欧州株が小安いことも円高圧力としてドル円の上値を抑えているようだ。ユーロ円などクロス円の売りも加わっている。

 ユーロやポンドは上値が重い。ユーロドルはドル安圧力が下支えとなる面と、この日発表された4月ユーロ圏消費者物価速報が前年比+1.2%と伸びが鈍化したことが売り圧力となる面がぶつかり合っている。1.20台回復は一時的に留まり、1.19台後半での取引が続いている。ユーロ円は序盤に131.67レベルの高値をつけたが、ユーロ圏消費者物価の発表後は売りに傾き、安値を131.02レベルまで広げている。

 ポンド相場もユーロと同様のパターンを示している。ポンドドルは1.36ちょうどを挟んで上下30ポイント程度の値幅で上下動と、方向性に欠けている。一方、ポンド円は売りが優勢。この日発表された4月の英非製造業PMIが予想を下回ったことが売りを誘った。序盤に149.47レベルまで買われたあとは148.63レベルまで下押しされている。

 豪ドルは比較的堅調。豪ドル/ドルは、ドル円とともにドル高の調整の動きがみられ、0.75台前半の取引が続くなかで、高値を0.7543レベルに伸ばしている。豪ドル円は82.58近辺に高値を伸ばす場面があったが、足元では82.40割れ水準と上に往って来いとなっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明  
Source: klug

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