ビットコイン週間概況-12/1~12/7

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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日本円 米ドル
価格(12/7終値) 1,814,778円 16,109.17米ドル
時価総額 303,542億円 2,694億米ドル
12/1~12/7の4本値
始値 高値 安値 終値
1,133,654円 1,825,257円 1,035,001円 1,814,778円

週毎の取引・最近4週の調査結果

日付範囲 取引数量(日本円換算) %変化
12/1 ~ 12/7 2,168,280,693,795
11/24 ~ 11/30 2,304,102,108,179 -6.3%
11/17 ~ 11/23 1,273,942,476,311 44.7%
11/10 ~ 11/16 1,687,959,091,158 -32.5%

週間概況と最近の話題

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BTCの価格高騰は今やその時価総額が全世界経済の年間生産額を上回る事を意味している。この価格急騰を別の観点からみると、BTCは2009年に始まり1,000ドルを超えるのに8年を要した。そこからは、2,000ドルを超えるのに5か月しかかからなかった。今日までを早送りすると12,000ドルから13,000ドルに到達するのに1日もかからなかった。週末にはさらに1,000ドル以上の値上が予想される。

 

この価格動向に多くの昔ながらのトレーダー達は困惑と価格の急騰への懸念を抱いている。BTC相場は文字通りの垂直的な価格動向をする傾向があり、バブルの破裂を暗示していりように見える。

 

しかしながら、問題なのはBTCにはいわゆるフェアバリューが存在しないことである。株式や債券市場にはフェアバリューが存在することを人々は認識しており、為替市場にはこのフェアバリューが存在しないが、各国の中央銀行がその基準価値の創出を試み、参加者はそれに敬意を表している。一方BTCには中央銀行が存在しないため、現在の価格が割高なのか割安なのか知る由が無い。

 

しかし、短期的には更なる価格上昇に反対することは困難である。理由はCBOEが12月10日にBTC先物を提供する予定であり、また世界一の先物取引所であるCMEがBTC先物取引をその8日後に上場する予定があるからである。つまりより多くの機関投資家が市場に参加することが予想されBTC価格はもう一段の高値を目指すことになろう。

 

しかし、BTC先物の導入により、今までBTC市場がバブルだと批判していたトレーダーに空売りの機会を提供することになる。また、BTC投資家にとっては、先物市場と現物市場の動向がどのように相違しているかを経験する絶好の機会でもある。この導入により一部のBTC投資家は先物トレーダーの先進的な投資戦略と相場感に市場からの退場を余儀なくされる可能性が大である。BTCの歴史の中で興味深い時であり、これから更に面白い相場が見られるであろう。

 

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2017/12/7(基準日) 1,814,778円
2017/12/6(1日前) 1,442,925円 371,853円 25.77%
2017/11/30(1週間前) 1,133,654円 681,124円 60.08%
2017/11/7(1ヶ月前) 812,640円 1,002,138円 123.32%
2017/9/7(3ヶ月前) 504,791円 1,309,987円 259.51%
2017/6/7(6ヶ月前) 307,522円 1,507,256 490.13%
2016/12/7(12ヶ月前) 89,530円 1,725,248円 1,927.01%

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Source: ビットフライヤー

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