ビットコイン週間概況-12/8~12/14

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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週毎の取引・最近4週の調査結果

週間概況と最近の話題

最近のBTCの価格急騰は様々なタイプの投資家からの関心とBTCの承認の新しい波をもたらした。これらの投資家は仮想通貨に投資して得られた幾何学的に増え続けた収益の話題を聞いており、その話に乗りたいと思っている。彼らはこれまでの上昇で儲け損なった利益を取り戻すためにより多くの資金を投資に回そうとするであろうが、それは非常に危険な戦略であり、市場が反転した場合にその限度を超えた投資が財政的な危機をもたらしかねない。しかしながら、この熱狂は投資家達に仮想通貨市場から利益を得るために不合理な行動をしいている。

先週の市場においてBTCが一日で2,000ドルの値上がりをしたこと、また日曜日にCBOEのBTC先物上場が仮想通貨に更なる信認を付与したことが相まって、投資家に更なる熱狂をもたらし、それが直近の価格上昇を引き起こしている。

しかし、今週のBTC市場には買い疲れ感の兆候がみられ、結果として価格は横ばいとなっている。

一方、Ethereum, Bitcoin Cash, Ripple, Litecoin and Zcashなどのアルトコインやトークンが30%以上の上昇をみせている。

しかし、12月18日にCMEグループがBTC先物を上場すると、この買い疲れ感は短命となる可能性がある。 BTC先物が取引可能になると、まず先物を買い始める主要な既得権益団体は機関投資家ではなくBTCの マイナー自身となる。 これは、市場がしばしば経験する価格変動に対して、大規模なマイナー達が自らのポジションをヘッジするために、そうするのである。 多くの機関投資家はBTCを取引することに興奮してはいるものの、彼らは本質的に保守的な傾向があり、当初は様子見を決め込むこととなろう。 この期間を使って彼らは価格分析を行い、それを理解し、トレーディング戦略を立てることなる。 彼らはBTCの価格変動の感覚を掴むと、先物市場に多額の資金を投入し始めるが、それは物事の仕組みを理解した後でなければならない。

全体的に、この導入は最初の数ヶ月間は面白く、BTCの将来にとって非常にポジティブな開発となることであろう。 成功すれば、ETFなどの金融商品への扉を開き、BTC ETFがアメリカ市場に導入されると、BTC価格が10万ドルに急上昇することも、そう遠いことではないのかもしれない。

過去の価格との比較

Prices provided by bitFlyer

Source: ビットフライヤー