日本円 | 米ドル | |
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価格(9/8終値) | 63,697円 | 626.54米ドル |
時価総額 | 10,103億円 | 99億米ドル |
始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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59,264円 | 63,966円 | 58,991円 | 63,750円 |

週間概況と最近の話題
先週のチャート分析からビットコイン価格は上値方向への予兆が見られました。先月に発生したBitfinexハッキングの悪影響があったにも関わらず、堅調な動きとなっています。トレーダー達はビットコインのポジティブな面に注目することにしたようです。
ボジティブな要素に注目する事はこの一週間の良好な戦略となり、価格は9月3日(土)に記録した58,991円から62,733円まで上がりました。これは8月2日に発生したBitfinexハッキング以来の高値であり、9月8日(木)には63,996円まで上昇しています。参考までに、ハッキングの直前の高値は63,150円でした。
何が価格上昇の原因なのでしょうか? 先週のコメントでは価格上昇を引き起こす可能性のあるいくつかのイベントについて言及しました。上場投資信託(ETF)の出現、世界市場での混乱、政府のビットコインに対する姿勢などです。
ETFに関する判断は早くて10月中旬にしか下されないため、現在のラリーには影響がありません。また、今週の世界市場は落ち着いているようなので、世界市場の混乱が要因とも思えません。しかし、その一方で、ビットコインにおいてのロシア当局の姿勢に変化が現れています。ビットコインの使用に対する罰則はないと公式に発表があり、ロシアでの仮想通貨使用者が推定で約200,000人いると考えると、明らかに価格の急上昇の原因となります。特に2015年の終わりにロシア財務省は仮想通貨を含むお金の代替物をすべて禁止する法制を創案しました。この禁止令はビットコインを使用していることが発覚したロシア国民に対し4年の強制労働を課すことを明示していました。この禁止法案は施行されないとの報道がなされたため、ロシア国民は正々堂々とビットコインを使うことができるようになります。
もう一つの今週の興味深い点は、Bitfinexがどんな未決済のBitfinexトークンでもあっても1.1812%のレートで買い戻そうとしていることです。当然、条件や規約は付きますが、該当する全てのBFXトークンは認められ、トークン保有者の持ち分が保証対象とみなされることになります。今後、新しい資本の調達はエクイティファイナンス、営業利益、そして制限付きの債務引当金の慎重な削減を通して行われます。もしこれによってBitfinexハッキングという惨事に終止符が打たれれば、今年の年末や、その先までを見据えた価格の上昇が見られるかもしれません。
過去の価格との比較
日付 | 価格 | 価格差 | 変化率 |
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日付 | 価格 | 価格差 | 変化率 |
2016/9/8(基準日) | 63,697円 | ||
2016/9/7(1日前) | 62,560円 | 1,137円 | 1.82% |
2016/9/1(1週間前) | 59,272円 | 4,425円 | 7.47% |
2016/8/8(1ヶ月前) | 61,076円 | 2,621円 | 4.29% |
2016/6/8(3ヶ月前) | 61,977円 | 1,720円 | 2.78% |
2016/3/8(6ヶ月前) | 46,980円 | 16,717 | 35.58% |
2015/9/8(12ヶ月前) | 29,370円 | 34,327円 | 116.88% |
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【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。
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Source: ビットフライヤー
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