ビットコイン週間概況‐12/2~12/8

日本円 米ドル
価格(12/8終値) 89,564円 784.79米ドル
時価総額 14,359億円 126億米ドル
12/2~12/8の4本値
始値 高値 安値 終値
88,563円 94,000円 88,000円 89,564円
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週間概況と最近の話題

ビットコイン価格は予想より遥かに早く均衡状態からブレークしました。一度ブレークした後、93,000円を超える水準まで上昇し続けました。多くの市場参加者たちは、ドイツ銀行の問題が次のリーマンショックを引き起こすのではと懸念しているため、しばらくビットコイン市場ではラリーが続きそうです。

銀行業界が難しい状況になっています。2008年のリーマンショック以降、銀行は新しい環境への適応に苦労してきました。低金利や過当競争という現状では、銀行が提供する預金、ローンや市場サービスから収益を上げることが難しくなっています。

ドイツ銀行の場合、今期にシェアを50%以上も落とし、様々な問題、主に法定費用に起因する費用によって、2008年以来の最終赤字を1月に表明するでしょう。ドイツ銀行は今経済界で最大の懸念と考えられています。

その結果、多くの市場参加者たちはヨーロッパの銀行システムの混乱を横目で見ながら、困難な時期に必要とされる安全をビットコインに求めています。なぜならビットコインは他の資産クラスと相関がなく、不透明な時期にこそ仮想通貨がより魅力的に見えるからです。

ドイツ銀行の今後への展望に対して人々がどう思うかによって、投資家が従来の市場からビットコインを使って自分たちの資産をヘッジするという選択をすれば、ビットコイン価格のラリーにつながるかもしれません。

ビットコインを知っている人たちにとってこれは興味深く映るかも知れません。なぜなら世界的な懸念から投資家がビットコインでリスクヘッジしようと検討している一方、ビットコイン自体にも問題があるからです。

以前の報告にも書いたように、8月上旬、ビットコインの価格は香港拠点の取引所Bitfinexがハッキングされ約USD $65,000,000が盗まれ、その後、急落しました。ビットコインの成長を制限している現在進行中の問題“ビットコインのスケーリング” についての課題もあり、この問題は新しく参加者が増えればさらに悪化するばかりです。

ビットコインが直面している問題は、主要な市場から独立しているという意味において、投資先としての大きな魅力の前に見過ごされているように思われます。そのため中長期的には価格を押し上げ続けるでしょう。

過去の価格との比較

日付 価格 価格差 変化率
2016/12/8(基準日) 89,564円
2016/12/7(1日前) 89,530円 34円 0.04%
2016/12/1(1週間前) 88,563円 1,001円 1.13%
2016/11/8(1ヶ月前) 74,873円 14,691円 19.62%
2016/9/8(3ヶ月前) 63,697円 25,867円 40.61%
2016/6/8(6ヶ月前) 61,977円 27,587 44.51%
2015/12/8(12ヶ月前) 48,700円 40,864円 83.91%

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【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

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Source: ビットフライヤー

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