【ロンドン市場】ECB理事会待ち、欧州通貨はややショートカバーされる
8日のロンドン市場は、ECB理事会の結果待ち。そのなかでユーロやポンドにはショートカバーの動きが入った。ユーロドルは1.0760近辺での揉み合いから一時1.0805レベルまで買われた。1.0800レベルでは相当額の取引量があったもよう。オプション関連の注文が交錯したものと観測されている。また、ポンドドルは序盤に1.2616レベルまで下押しされたが、すぐに切り返すと前日高値を上回り1.2705レベルまで買われた。欧州通貨高・ドル安の動きで、ドル指数は11月15日以来の水準に低下している。
ただ、その他主要通貨は模様眺めムード。ドル円は113円台半ばで方向感に欠ける取引となり、ロンドン中盤にかけてはやや上値が重くなっている。クロス円は上に往って来い。ユーロ円は122円台前半から一時122.70近辺まで買われたが、その後は再び122円台前半に押し戻されている。ポンド円も同様に143円台半ばから一時144円台乗せも、再び143円台後半に戻した。
NY原油先物が49ドル台から50ドル台を回復しているが、欧州通貨でのドル安の影響が波及したもよう。資源国通貨買いの反応は希薄。豪ドル/ドルは0.75ちょうど挟み、豪ドル円は85円を挟む取引となっている。
一方、NZドルは高止まり。東京市場朝方にNZ中銀のウィラー総裁が、主要な政策金利は当面の間、現行の水準が維持されると発言したことが買いを誘った。また、イングリッシュ財務相が次期首相になることが確実になったとの報道も政治リスクの後退で安心感を広げたようだ。NZドル/ドルは0.72ちょうど近辺、NZドル円は82円台にワンタッチしたあと81円台後半で取引されている。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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