【ロンドン市場】米大統領選の投票が始まる、ドル買い優勢

 8日のロンドン市場は、米大統領選をめぐり序盤はやや調整が入る場面があった。しかし、NY朝方に東海岸州で投票が始まるタイミングでドル買いが優勢になっている。

 ドル円はロンドン序盤は様子見ムードが広がり104.30-40レベルでの揉み合いが続いた。NY勢の参加を控えて次第に買いが優勢になり、取引中盤には前日高値104.62レベルを上回ると104.81近辺に高値を伸ばしている。

 ユーロドルは序盤に買いが入り、1.1067レベルまで反発した。しかし、すぐに切り返してドル買いが再燃、1.1035近辺へと押し戻されている。ポンドドルも同様に上に往って来い。1.2390近辺から1.2440近辺まで上昇したあとは、再び1.2380近辺へと下押しされている。全般にクリントン氏の勝利を期待するドル買いの動きになってきている。

 ただ、まだ現時点では具体的な開票結果速報はほとんどなく、東海岸州ではペンシルベニア、ノースカロライナ、フロリダなどの激戦州の結果判明が待たれている。

 欧州株や米株先物はやや売りが優勢。トランプリスクは後退しているとはいえ、一部には警戒感が残っているもよう。また、NY原油先物やNY金先物はドル買い優勢を受けて、軟調に推移している。リスク動向はやや不安定な面も散見される。

 この日発表された9月のドイツ鉱工業生産や英鉱工業生産は予想を下回る結果だったが、発表時のユーロやポンドの反応は目立たなかった。市場の関心はもっぱら米大統領選の行方に注がれている。
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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