【NY市場】雇用統計でドル買いも続かず、大統領選にらむ展開

注目された米雇用統計が、10月の非農業部門雇用者数(N
FP)こそ予想を下回ったものの、前回値が大きく上方修正されており、3カ月平均と
してはに十分な水準に。さらに、平均時給の伸びが予想を上回るなど、雇用統計全体と
しても好結果となった。
 この結果を受けて12月の利上げ見通しが強まったとして、ドル買いが入る場面が見
られたが、103円台前半で上値を抑えられるなど、頭の重さも目立つ展開に。

 来週8日の大統領選を前に、世論調査結果などで情勢が変化する可能性のある週末を
前に、積極的な取引が手控えられ、ポジション調整の動きを強めた面も。

 そうした中、大きく動きを見せたのはポンド。ここに来てのハードブレグジット強硬
懸念後退を受けて、ポンドは対ドルで上昇。NY朝方にポンドドルの1.25を超え
て、こうしたポンド買いが加速。1.2550超えとフラッシュクラッシュ後の高値を
更新する動きとなった。もっとも、高値からはポジション調整の売りが入り、一時1.
25を割り込むなど、神経質な動きが続いている。
 1.25割れからはすぐに戻すなど、ポンドの堅調地合いは継続。

 ユーロもポンドにつれ高。大統領選を前にしてのドル売りの影響も。トランプ大統領
が誕生した場合、投資資金の流出先としてユーロが上昇する可能性が高く、買われやす
くなっている面も。  

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅

Source: klug

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