【ロンドン市場】やや円売り優勢、欧州株堅調で

24日のロンドン市場は、やや円売りが優勢になっている。週明けの欧州株が堅調に推移しており、リスク動向が回復していることが背景。

 序盤はドル売りの動きが先行する。ユーロドルやポンドドルが東京午前の下げを消す動きとなり、ドル円は一時103.70近辺まで下押しされた。しかし、欧州株の上昇やNY原油先物の下げ渋りなどでクロス円が買われ、ドル円は103.90近辺での揉み合いに落ち着く。NY序盤にかけてはユーロ円が一段と買われたことで、ドル円も104.00レベルまで本日の高値を伸ばした。

 クロス円は総じて堅調。序盤は豪ドル円やNZドル円などオセアニア通貨が主導する。豪ドル円は79円挟みでの振幅を経て、79.40近辺まで高値を伸ばした。NZドル円も連れ高となり、74円台後半まで一時買われた。ただ、取引中盤にかけてはNY原油先物が上げを消しており、豪ドルなどの上昇は一服している。

 次第にユーロやポンド買いが盛り返し、ユーロドルは1.0900レベルまで上昇、ユーロ円も113.34レベルに本日の高値を伸ばした。ポンドドルは1.2250近辺まで上昇後は売買が交錯。ポンド円はユーロ円とともに127.35近辺に高値を伸ばした。

 この日発表されたドイツとユーロ圏のPMIは製造業、非製造業ともに予想を上回る結果が相次いだ。ユーロ相場にショートカバーが入る一因となったもよう。一方、英CBI製造業受注指数は冴えない結果。取引中盤のポンド伸び悩みにつながった面もあったようだ。

 先週のECB理事会後のドラギ総裁会見を受けて、市場での12月理事会でのQE延長期待が広がっている。きょうは米金融当局者の講演予定が相次いでおり、米欧の金利見通しの差異が再びクローズアップされる可能性もある。
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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