20日のロンドン市場は、ドラギ総裁会見を控えて穏やかな相場展開。ドル円は東京市場で103円台前半から後半へと上昇、日経平均の大幅高などでリスク動向が回復したことが円安の動きにつながっていた。ロンドンタイムには一時103.80レベルまで高値を広げた。その後は103.60-80でのレンジ取引に落ち着いている。
欧州通貨はやや神経質な動き。ユーロドルは序盤に1.0952レベルまで下押しされ、7月25日以来の安値水準に並んだ。その後は買い戻されてECBの発表前には1.0987レベルまでショートカバーされた。ユーロ円は東京市場からのジリ高の流れが継続し、113.91レベルに高値を広げて高止まりに。
ポンドドルも序盤に1.2252レベルまで下押しされた。その後は1.2280台まで買い戻されて揉み合い状態となった。ポンド円は一時127円割れもほとんどの時間帯は127円台前半での上下動に留まっている。この日発表された9月の英小売売上高は前月比横ばいと事前予想+0.3%を下回った。秋口の温暖な天候で衣料品売上が不調だったことが一因。指標には反応薄だった。
ECB理事会では政策金利の据え置き、資産買い入れプログラムの月間購入額の据え置きが発表された。量的緩和終了後も金利はしばらく水準以下に留まる見込み、としている。ユーロドルは発表前に1.0987レベルまでショートカバーされたが、発表後は高値付近で小動き。ドラギECB総裁の会見待ちとなっている。
欧州株は小幅高。原油先物は調整売りに押されている。豪ドルなど資源国通貨は東京午後からの水準での取引が続いており、やや売り一服となっている。豪ドル円は79円台半ば、カナダ園は78円台後半での揉み合い。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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