27日のロンドン市場は、リスク回避ムードが再燃しており、円買いが優勢。東京タイムでの米大統領選討論会を受けた円安の動きは帳消しとなっている。
東京午前からロンドン早朝にかけては円売りが優勢だった。米大統領選の第一回討論会ではクリントン氏がトランプ氏よりも優勢との評価が高く、市場は安心感から円安・株高に反応した。しかし、ドル円の上昇は100.99レベルまでと101円台乗せには至らず。序盤に小高かった欧州株が次第に売り優勢となり前日比マイナスへと転じる動きに、為替市場でも円高の動きへと転換。ドル円は100.30台まで反落しており、討論会前の振り出しに戻った格好。
欧州株は続落。前日はドイツ銀の下落が主導したが、この日も最安値を更新した。さらに、コメルツ銀やフォルクスワーゲンの下げがきつくなっている。コメルツ銀は、配当停止や人員削減が報じられている。フォルクスワーゲンには米司法省が相応の罰金額を検討との報道が流れていた。ユーロ円は113円台半ばから112円台後半へ、ポンド円は一時131円台乗せも130円割れ水準まで押し戻された。
さらに、NY原油先物が45ドル台前半へと下落。あすのOPEC非公式会合を前に連日の上下動となっている。序盤は堅調だった豪ドルやカナダドルも上値を抑えれらており、豪ドル円は77円台半ばから76円台後半へ、カナダ円は76円台半ばから75円台後半へと反落した。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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