12日のNY外国為替市場は振幅の激しい展開を経て、ドル安円高が優勢となった。
朝方は米消費者物価指数(CPI)の好結果がドル高を誘った。食品エネルギー除くコア部分が予想を上回る結果に。前日のPPIが弱かっただけに、期待が小さかった分、反応が大きくなった面も。ドル円は111円10銭台から111円70銭近くまで大きく買い進まれた。もっとも、高値からすぐに戻すと、その後はいったん111円20銭近辺でのもみ合いに。
NY市場午後に入って、日経新聞が日銀の経済成長見通し引き上げ観測を報じたことをきっかけにドル売り円買いが優勢に。成長見通し引き上げを受けて、日銀の出口戦略への姿勢が示されるとのでは期待感が円買いを誘った。111円の大台をしっかり割り込み、111円92銭近辺まで下落。その後の戻りも鈍く、ドル安円高基調継続。
米債利回りの振幅もドル売りを誘った。朝方は米消費者物価指数の好結果を受けていったん長期債利回りが上昇。10年債利回李は2.59%を付ける動きに。しかし、その後上昇分をすべて解消。ドル売りを誘う結果となり、ドル全面安につながった。
ユーロはドル全面安の流れを受けて1.22台をしっかりとつける動きに。欧州市場でドイツの連立政権が暫定合意との報道が流れ、ユーロ買いが広がった面も。昨年2度頭を抑えた1.21近辺をしっかりと上に抜けると、その後は1.21がサポートとなって1.21台半ばへ。引けにかけて1.22超えまで上値を伸ばした。
国際商品市場は堅調。朝方利益確定売りがはいったNY原油先物は、64ドル台に乗せて上値トライの流れ。金属相場も堅調で資源国通貨買いに。豪ドルは対ドルで0.79台にしっかりと乗せてきた。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
Source: klug
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