【ロンドン市場】ユーロドル3年ぶり高値水準、ドル円は一時111円割れ

 12日のロンドン市場は、対ユーロを中心にドル安が進行している。ユーロドルは東京市場での1.2050近辺での揉み合いを上放れて1.21台に乗せてた。ECB議事録後のユーロ買い圧力が残るなかで、この日は関係筋からドイツ連立協議で暫定合意したと報じられた。これがユーロ買いの動きを再燃させた形。一時1.2137レベルと2014年12月以来の高値水準に上昇した。ユーロ円は134円ちょうど近辺から134.81レベルまで高値を伸ばした。NY市場では米小売売上高と同消費者物価指数の発表を控えているが、目立った調整の動きは入っていない。12月のスペイン消費者物価指数・確報値は前月比横ばいと速報値から下方修正されたが、ユーロ売りは限定的だった。

 ポンド相場もユーロ相場にやや遅れて買いが広がっている。ポンドドルは1.3550近辺での揉み合いから1.3641レベルまで上伸。ポンド円は150円台後半から151.60近辺へと高値を伸ばしている。足元では最も騰勢が強まっており、対ユーロでも買いが優勢になっている。この日は主要な英経済統計などの発表はなかった。

 ドル円は一時110円台に突入した。ロンドン朝方には111.44レベルまで買い戻しが入ったが、その後は売りが優勢に。取引中盤には110.97レベルまで下落、111円台を割り込む場面があった。11月28日以来の安値水準に。ただ、111円割れでの取引は一時的で、すぐに大台を回復している。

 豪ドルは対ドルでは0.78台後半での揉み合い、対円では87.80近辺から一時87.40近辺へと下落した。この日発表された中国の12月の貿易統計で、輸出額は前年比10.9%増と堅調だったものの、輸入額は同4.5%増へ鈍化した。豪州の対中輸出にはネガティブな結果となったことで、豪ドル売り圧力が優勢になっているもよう。

minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug

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