13日のロンドン市場は、ドル相場が振幅。ドル円は売りが先行した。112円割れから111.86近辺まで下押しされ、9月26日以来の安値水準をつけた。しかし、売りは長続きせず112円台前半へと買い戻されている。このあとのNY市場で発表される米小売売上高と消費者物価指数の結果を見極めたいとのムードが広がっている。
欧州通貨はまちまちの動き。序盤にユーロ売り・ポンド買いの動きがみられたが、すぐに反転している。
ポンド円は149円台乗せから一時148.50割れ。ポンドドルは1.3324近辺に前日からの高値を伸ばしたあとは、一時1.3250割れまで急落。その後は1.32台後半に持ち直している。ポンドについてはEU離脱交渉をめぐる難航報道などに神経質に反応していた。急落場面では、ドイツ首相報道官が、どのような英EU離脱移行手続きについての協議も時期尚早、EU離脱交渉の次の段階に進むのかどうかボールは英国側のコートにある、などと述べていた。EU側にとってみれば、まず違約金を支払え、ということのようだ。
ユーロ円は132円台で下に往って来い。序盤に132.20近辺まで下落したあとは132円台後半へと反発。ユーロドルは1.1850近辺から一時1.1815近辺まで下押し。その後は1.18台前半と上値が重い。ユーロに関しては今月のECB理事会での来年のQE延長についての思惑が影響したもよう。この日は欧州債利回りが低下している。背景としては、ECB関係者が来年の債券購入プログラムで、購入額を300億ユーロに半減させて9月まで継続する、との案が検討されているとの報道が取り沙汰されているもよう。10月ECB理事会は26日に結果が発表される。
豪ドルは堅調な足取り。豪ドル円は序盤に87.65近辺まで下押しされたが、その後は買いに転じると高値を88円ちょうど近辺に伸ばしている。豪ドル/ドルは0.78台前半でジリ高。東京市場からの堅調な流れを引き継いでおり、高値を0.7849レベルまで伸ばした。欧州株は英FT指数以外はほぼ小幅高となっている。NY原油先物が時間外取引で51ドル台半ばへと一段高。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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