【東京市場】トランプ発言でドル高基調反転

 朝方のドル高から一転してドル売りが広がる展開となった。前日の海外市場、特にNY市場で優勢となったドル高の流れが朝も持続し、午前9時頃に109円83銭をつけるところまで買いが進んだ。
 NY市場で報じられたホワイトハウスと共和党が税負担軽減の財源について合意とのニュースが、ドル買いを誘っていた。
高値をつけた後、少し戻したものの昼ごろまでは高値圏推移も、昼前後に一気にドル安円高に。アリゾナ州フェニックスでの集会に参加していたトランプ大統領が、国境の壁建設について政府が閉鎖しても実施と発言したほか、北米自由貿易協定(NAFTA)について、どこかのタイミングでの離脱に言及したことなどがドル売りを誘った。
 ケリー首席補佐官主導の動きで、ホワイトハウスと議会の関係が修復との期待が一気に崩れる格好に。

 ドル円は109円37銭まで下落後、109円40銭台を中心にした推移に。

 リスク警戒感からクロス円が軒並み崩れ、129円台をつけていたユーロ円が128円60銭台をつけるなど円高が進行した。

 その他で目立ったのはNZドル安の動き。9時頃発表されたNZ政府による経済成長・財政動向などの見通しにおいて、経済成長見通しが5月の発表から下方修正、財政についても将来の黒字見通しを引き下げ、利上げについては来年の後半からとかなり先である見通しを示して、NZドル売りが広がった。対米ドルで0.7280台から0.7230近辺に。

みんかぶ「KlugFX」山岡
Source: klug

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