17日のロンドン市場は、ユーロが軟調に推移している。この日は7月20日開催分のECB議事録が公表された。ユーロ相場は公表前から売りが先行。ユーロドルは1.1780近辺の高値付近からほぼ一貫して売られ続け、ロンドン市場では1.17割れ水準まで下押し。前日の米FOMC議事録を受けたドル安・ユーロ高の動きを帳消しにして議事録をむかえている。
ECB議事録では、ユーロ相場の行き過ぎリスクに警戒感、ユーロ相場の上昇の一部はユーロ圏のファンダメンタルスの変化を反映、など新たにユーロ相場についてのコメントが加えられている。市場はこれをユーロ高けん制ととらえてユーロは一段安。ユーロドルは1.17ちょうど近辺から1.1662レベルまで下押しされた。
ユーロはその他主要通貨に対しても軟調。ユーロ円は129円台半ばから128.55近辺まで下落。ユーロポンドは0.91台前半から0.9060近辺まで下押しされた。ユーロ豪ドルは、豪ドルの堅調さも加わり、1.48台半ばから1.47台前半まで大幅に下落している。
その他主要通貨では、調整的なドル買いの動きが中心。ドル円は109円台後半から一時110.37レベルまで上昇。ポンドドルは序盤に1.29台乗せもその後は1.2850近辺まで反落。豪ドル/ドルは0.7960付近まで買われたあと、0.7910台まで反落した。前日の米FOMC議事録を受けたドル売りに調整が入る格好だった。
クロス円はまちまち。ポンド円は141円台半ばがサポートされており、一時142円台を付ける場面もあった。この日発表された7月の英小売売上高が前月比+0.3%と事前予想をやや上回ったことも反応した。ただ、前回値が下方修正され、前年比は+1.3%とやや予想を下回っており、買いは続かなかった。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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