28日のロンドン市場は、ドル円、クロス円が小高く推移している。ドル円はロンドン朝方に110.88レベルまで下押しされたが、その後はジリ高となり111.33レベルまで買い戻されている。クロス円も欧州通貨を中心に堅調。ユーロ円は129.80近辺から130.36レベルまで、ポンド円は145.20近辺から145.78レベルまで上昇した。
ただ、欧州株や米株先物は軟調に推移しており、リスク選好の円売りは当てはまらないようだ。このあとのNY市場で第2四半期の米GDP速報値が発表されることや、週末を控えていることなどで前日の円高の動きに調整が入る格好になっている。
この日発表された7月のドイツ消費者物価指数・速報値は前月比+0.4%、前年比+1.7%といずれも事前予想を上回る伸びを示した。ただ、事前に各州ごとの結果が発表されていたこともあって、発表後のユーロ買い反応は小幅に留まっていた。なお、発表時刻は予定の日本時間午後9時から午後7時に前倒しされていた。
リスク回避的な動きを示したのが、豪ドル。豪ドルはロンドン序盤に対ドルで0.7990近辺、対円で88.70近辺まで買われたが、その後は欧州株安とともに売りが再燃。対ドルは0.7940近辺、対円は88.30台まで下値を広げた。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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