【ロンドン市場】米雇用統計控えて様子見も、ポンドは英指標受けて下落

 7日のロンドン市場は、全般に米雇用統計の発表を控えて様子見ムード。そのなかで英鉱工業生産の弱い結果にポンドが下落している。

 この日発表された5月の英鉱工業生産は前月比-0.1%、前年比+0.2%といずれも事前のプラス予想を予想外に下回った。同製造業生産も予想を下回っていた。自動車製造の不振が響いた。この結果を受けてポンド売りが強まっている。ポンドドルは1.29台後半から1.29台前半へ下落。取引中盤には一時1.29割れへと一段安。ポンド円は147円台前半での揉み合いから一気に147円割れ、取引中盤には146.50近辺へと再び下げている。

 その他主要通貨は、日本時間午後9時半に発表される6月米雇用統計を前に様子見ムードとなっている。取引序盤にドル円は113.85近辺に高値を伸ばしたあとは、113円台後半での揉み合いが続いている。東京午前に日銀が指値オペを実施したことでドル円は113円台前半から後半へと買われており、ロンドン市場ではその高値圏を維持している。

 ユーロドルはロンドン序盤に1.1427レベルに高値を伸ばした。ただ、1.14台前半での揉み合いは前日のNY市場後半から続いており、動意は薄い。ユーロ円はドル円とともに東京市場で129円台前半から後半へと買われた流れを受けて、ロンドン序盤には130.01レベルまで一段高となった。その後は129円後半で揉み合っている。ユーロは対ポンドで堅調に推移しており、底堅い。クノット・オランダ中銀総裁は、明らかにリフレが(これまでの)デフレに置き換わった、と述べ、直近のドラギECB総裁の発言に沿った内容だった。
 
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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