30日のロンドン市場は、ユーロやポンドが反落している。週末を控えて今週大きく動いたユーロやポンドに調整が入る形になっている。ドイツや英国債の利回りの上昇は一服。欧州株ではハイテク株が買われており、序盤の下げを消してプラス方向に転じている。きょうは月末や四半期末も兼ねており、調整が入りやすい状況にある。
ユーロドルは1.1440近辺で上昇の勢いを抑えられており、ロンドン序盤には1.14割れから1.1392レベルまで反落。ユーロ円も128円ちょうど近辺から127.45レベルまで下値を広げた。その後は下げ一服となっているが、反発の動きも限定的。この日発表された6月ユーロ圏消費者物価速報は前年比+1.3%と予想ほどは伸びが鈍化しなかった。ラウテンシュレーガーECB専務理事は、金融政策正常化への準備が必要、などと述べたが反応はみられず。
ポンドドルは1.3020近辺から1.30台を割り込むと1.2959レベルまで反落。ポンド円は145円台後半での揉み合いから145.15近辺までの一段安。ユーロポンドは序盤に0.8760近辺まで下落したが、その後は0.8795近辺まで反発と方向性は乏しい。
ドル円は112円を挟む水準での取引。この日のレンジは東京午前につけた112.18レベルと111.73レベル。ロンドン市場ではこのレンジ内での取引に終始している。米債利回りの上昇一服も、ドル円の下押しは限定的。このあとのNY市場では米個人所得・支出やPCEコアデフレータなど一連の米経済指標の発表を控えており、結果待ちとなっている。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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