20日のロンドン市場は、ユーロ買いが先行した。仏大統領選の第1回目投票を4月23日に控えて、世論調査などに敏感に反応。ハリス/仏テレビジョン調査の最新調査で、マクロン氏の支持が25%と13日時点から1ポイント上昇した。ルペン氏22%とメランション氏19%は前回から変わらず。フィヨン氏は19%と1ポイント低下した。この報道を受けて、ユーロドルは今週の高値1.0740近辺を上抜けると一時1.0778レベルまで上昇。ユーロ円は116.80近辺から一時117.50近辺まで買われた。欧州株式市場では仏CAC指数の上昇が際立っており、選挙動向への不安感がやや後退しているもよう。ただ、取引中盤にかけてはユーロドル1.0750割れ、ユーロ円は117.20近辺などと上昇は一服している。
ポンドはユーロにつれた値動き。ポンドドルは1.2780近辺から一時1.2840近辺まで買われたが、取引中盤にかけては1.27台後半へと売り戻されている。ポンド円は139.50近辺から一時140円台をつけたが、その後は139円台半ばへと押し戻されている。ポンドは対ユーロでは軟調に推移しており、その分上値が重い印象。原油先物が前日の米週間在庫統計を受けて下落しており、英FT指数は資源株主導の売りに押され気味となっている。関係筋によると、メイ英首相は6月8日の総選挙に向けたマニュフェストにEUからの移動の自由の破棄を盛り込む方針、であるという。ハードブレグジットが意識される面も。
ドル円は、序盤に108.70近辺へと下押しされた。欧州株が売り先行で取引を開始したことが警戒感を誘った。しかし、仏CAC指数がプラスに転じる動きとともに、総じて株安の動きは一服。ドル円も109円台を回復している。一時109.12レベルと東京午前につけた高値を上回る場面もあった。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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