【ロンドン市場】週明けは手掛かり難、ドル相場の下げは一服

 20日のロンドン市場は、序盤にドル安の動きも、次第に一服している。先週の一連のイベントを通過して、週明けは材料難の相場展開となっている。G20声明からは「保護主義に対抗する」との文言が盛り込まれず、トランプ政権に気を遣った内容となっていた。

 東京不在のアジア市場では小幅にドルが売られたが、ロンドン序盤にもドル売りが先行した。米債利回りが低下して取引を開始したことに反応、ドル円は112.46近辺、ユーロドルは1.0777近辺までドル安水準を更新した。しかし、その後はドル売りは一服。米債利回りが先週末水準へと下げ渋る動きとともにドル円は112.88近辺、ユーロドルは1.0750近辺までドル高の推移。

 クロス円はやや円安の推移。欧州株は利益確定売りに押されているが、特段のリスク回避ムードは波及していない。ユーロ円は121円台前半、ポンド円は140円ちょうど近辺へと上昇。アジア時間から水準を上げてきている。ドル円の反発の動きに連れ高となっている。

 この日発表された2月ドイツ生産者物価指数は、前月比が+0.2%と前回の+0.7%から伸びが鈍ったが、前年比は+3.1%と前回の+2.4%から伸び加速。まちまちの結果でユーロ相場は反応にしくかった。

 豪ドルは堅調。豪ドル円は87円乗せから一時87.23近辺まで高値を伸ばしている。NY原油先物は軟調に推移、欧州株も調整売りに押されているが、先週の米FOMC後の豪ドル買い圧力が継続している。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug

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