23日のロンドン市場は、薄商いのなかで豪ドル売りが強まった。取引中盤に、中国国家主席は6.5%の成長目標下回ること容認する公算、との関係筋の発言が報じられたことに反応している。豪ドル円は84円台後半での揉み合いから一気に84.10近辺まで下落。豪ドル/ドルは0.7210近辺から0.7170近辺へと急落した。クリスマス相場特有の薄商いのなかで、値が飛びやすい状況となっている。
資源国通貨が総じて軟調。中国成長率の報道がリスク回避ムードとなることに加えて、NY原油先物が52ドル台前半へとジリ安になっていることも重石。ドルカナダは1.35台乗せ、カナダ円は87円台前半から86.80近辺へと下押し。豪ドルとともにNZドルも急落。NZドル円は81円割れから80.70近辺へ、NZドル/ドルは0.69割れから0.6880近辺へと下げている。
欧州通貨ではポンドが軟調。今週は連日のようにポンド売り・ユーロ買いのフローが持ち込まれており、きょうの同様の動き。ユーロポンドは0.85ちょうど付近から0.8530近辺へと上昇している。ポンドドルは1.22台前半へ、ポンド円は144円割れへと軟化。一方、ユーロドルは1.04台半ばで底堅い値動き。ユーロ円も豪ドル円などの急落を横目に122円台後半での揉み合いが続いている。
伊モンテ・パスキ銀については、イタリア政府が国有化する方針を発表。同社株は売買が停止されている。また、欧州ではテロへの警戒感が根強い。この日は、ベルリン・テロの容疑者がイタリア警察に射殺されたと報じられている。また、リビア機がハイジャックされてマルタ空港に着陸との報道もあった。
ドル円はやや上値が重いが小動き。117.29から117.63が本日これまでのレンジ。ロンドンタイムには上値は117.50近辺までに限定されている。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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