12日のロンドン市場は、全般に値動きが落ち着いたものになっている。ドル円はロンドン序盤に103.40近辺まで下押しされたが、その後は取引中盤にかけて103.60近辺での揉み合いに。
欧州通貨はポンドとユーロが対照的な動き。ポンドは東京早朝の上昇した高値圏を維持する一方で、ユーロは一段安。ユーロポンドの上値が重くなっている。ユーロドルは1.10台半ばが重く、一時1.1010レベルまで下値を広げた。1.11-1.13レンジが長く続いた後で、ようやく下抜けとなり、売りが動意付いている。ユーロ円は114.04レベルまで下押しも大台割れは回避されている。
ポンドにとっては英首相関連の報道が話題になっている。東京早朝の上昇に背景には、メイ英首相がEU離脱のプロセスについて議会に精査・議論の余地を認めたことがある。ポンドドルは1.21ちょうど近辺から1.2325レベルまで急反発した。ロンドンタイムに入ると売買が交錯。一時1.2220近辺まで売り戻されたが、その後ふたたび1.23台乗せと神経質に上下動。メイ英首相は、EU離脱の発動では議会の採決を認めない方針としており、売りを誘う場面があった。NY序盤にかけては1.22台半ばに落ち着いている。ポンド円は127円を挟んで上下50銭程度の振幅だった。
NY原油先物は50ドル台後半から51ドルちょうど付近での振幅。ただ、資源国通貨は目立った反応を見せていない。豪ドル/ドルは0.75台後半、豪ドル円は78円台後半へと上昇したあと、ドル円とともに揉み合い商状がつづいている。
NYタイムには米FOMC議事録の発表や米金融当局者らの講演が予定されており、その内容を見極めたいとのムードが広がっている。欧州株はポンドが買い戻された英FT指数が小安いほかは、高安まちまちで値動きは限定的。
みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
Source: klug
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