こんにちは。国府勇太です。
今週(2月27日の週)のビットコイン円の見通しを主にテクニカル面から分析していきます。
では、さっそく日足チャートを見てみましょう。

先週を一言で表すと「しっかりとした動き」です。
週オープン13日(月)に121,290円でスタートをしたビットコイン円。
先週の堅調な動きを今週も引き継ぎました。
月曜に前回高値の123,500円を超えると、続く14日火曜には急伸し、13万円まで一気にのせてきました。
その後、週末24日土曜には調整して13万円を割れる場面も見られるも日曜には反発、134,828円で週末クローズしました。
次に、フィアットのドル円の動きも見ておきましょう。

ドル円は方向感がありません。
トランプ大統領の「驚くべき税制改正案」から超大型減税への期待が高まり、アメリカのダウが11日連続で史上最高値を更新し続けているという歴史的な相場を迎えていますが、為替はそれに反していまいち反応が鈍いです。
(本来、ダウがここまで上昇すれば教科書的にはドル円も上昇するケースですが)
ちなみに、Blockchain.infoのチャートでは、ドルベースですでに先週史上最高値(1,172ドル)をつけています。
https://blockchain.info/ja/charts/market-price?timespan=all
ビットコインの場合、取引所ごとのレートが結構異なるので一概には言えませんが(流動性が高いFXの場合、取引所でここまでレートが異なることは通常ありません)、それでもこの史上最高値をつけたということはかなり重要なことです。
今週の見通しは?
単純移動平均線(SMA)をプロットしてみましょう。
パラメーター(設定値)は
短期線:7
中期線:35
長期線:105
です。

見通しはロングで変更ありません。
先週、12万円を損切りラインにしっかり上昇トレンドにのる方法が有効と述べていましたので、しっかり利益を取れた方も多いかと思います。
今後に関しては、短期線がしっかりサポートしている相場です。
短期トレードの方はこれを目安にトレードするといいでしょう。
長期で押し目を待つ方は中期SMAにヒゲでストンと落ちるような場面を根強く待つ方がいいかもしれません。
ボラティリティの大きいビットコインです。しっかり待てる人には、チャンスが訪れる「報われる通貨」だと考えています。
上昇の次の目安は大台14万円です。先週はここを抜けることができなかった(多くの人が利益確定の売りを行った)ので今回抜けられるかがポイントです。
ここをしっかり抜ければいよいよ今年の最高値152,232円が見えてきます。
今年に入り中国の取引所規制の問題により環境が一変したビットコインですが、それでもしっかり買われているところにビットコインの底強さを感じます。
とはいえまだまだ今後もいろいろな悪材料がでてくることが考えられます。短期トレードの方はくれぐれも変なところでポジションを持たないよう注意して下さい。
一方、マーケットが過剰に反応すれば長期投資家にとってはチャンスです。下ヒゲをつけたところをしっかり拾うことで大きな利益をもたらします。つまるところ、「誰が良いコストでポジションを持てるか」の勝負です。オーダー(指値注文)も積極的に活用しましょう。
では、今週もリスク管理に気をつけてがんばりましょう。
【執筆者】 国府勇太(Yuta Kokubu)
ワイジェイFX株式会社 ディーリング部
1984年生まれ。慶應義塾大学卒。大学院時代にFXを知り個人投資家に。
その後、その魅力に取りつかれ、より極めたいとの思いからヤフーグループのYJFXに入社。
現在ディーリング部にて主要通貨のディールを担当。
「マネーライフの課題解決」がモットーで、初心者にわかりやすい解説に定評がある。
現在ヤフー公式ブログ、FX攻略.comでもコラム連載中。
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Source: ビットフライヤー
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