現在金融機関を始めとした様々なところでブロックチェーンに関する取り組みが行われているが、これらはS&Pの格付けに影響を及ぼすのだろうか。
先週の水曜日に発表されたレポートでS&Pは高まるブロックチェーンへの投資が金融業界の変革を起こしていることを示唆していると述べている。
現在多くの大手金融機関は独自の研究や、R3、ハイパーレッジャー、Rippleなどのコンソーシアムへの参加を通じてブロックチェーンの研究に取り組んでおり、国際送金や証券業務などのコスト削減や高度化のための実証実験が盛んに行われている。
S&Pはブロックチェーンテクノロジーは金融機関のバックオフィスののオペレーションを合理化し、クリアリングや決済にかかる時間を短縮、支払いを容易にし、銀行からアセットマネジメントといった金融機関に新しい収益源をもたらすと述べている。
だが、その一方でブロックチェーンはすぐには広まらないと考えているようだ。
「ブロックチェーンはニッチな分野では応用されるだろうが、市場参加者のコンセンサスや場合によっては規制当局の許可を必要とするためマーケット全体への浸透はと程遠い。」と述べている。
「短期的にブロックチェーンは格付けの大きな要素としては見ておらず、長期的にも格付けには影響しないかもしれない。だが、将来的な応用と金融業界に根を下ろすかどうかによっては金融機関のビジネスモデルに大きなインパクトを与える可能性はある。」
もしも、現在の予想よりも早くブロックチェーンの活用が進み、金融機関のオペレーションシステムに大きな影響を与えた場合は格付けの変更もあると述べている。
ブロックチェーンの取り組みはS&Pの格付けに影響するのかはCoinPortalで公開された投稿です。
Source: Coin Portal
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