8日のロンドン市場は、ポンドが急伸している。この日の注目イベントである英金融政策委員会では政策金利と資産購入枠が市場の想定通り全会一致で据え置かれた。インフレ報告では2018年と2019年の成長見通しと2018年のインフレ見通しが引き上げられた。その他の期間については据え置かれている。市場は英中銀が、利上げ時期の見通しについて11月時点よりも早まる公算、としたことにポンド買いで反応。ポンドドルは1.39ちょうど近辺から一気に1.4014レベルまで買われた。ポンド円は152円台前半から一時153.68レベルまで急伸した。発表前の方向感に欠ける上下動から一気に方向性がでている。このあとはカーニー英中銀総裁の会見が行われる。市場いったん買いの手を緩めており、その内容を注視している。
その他主要通貨は比較的緩やかな値動き。ドル円はロンドン序盤に109.78レベルまで買われた。その後は109.50近辺まで下押しされる場面もあったが、再び109円台後半と底堅い値動き。欧州株は軟調に推移しているが、米債利回りが前日並水準へと上昇しており、ドル円を下支えしている。
ユーロはポンドとは対照的に軟調。ユーロドルは、ロンドン朝方の取引で一時1.23台乗せを試す場面があったが、大台には届かず。その後は売りに押されて1.2225レベルまで下落した。ユーロ円は上に往って来い。134.80レベルまで買われたあとは、反転して134.10近辺へと下押し。東京午前の水準に戻している。ユーロは対ポンドでも軟調。前日NY市場後半にECB当局者がドル安への不快感を示したことを受けてユーロ売りが強まった流れが再燃している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
Source: klug
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