ビットコイン週間概況‐6/30~7/6

Prices provided by bitFlyer

【執筆者】グレン・ランバート(Glenn Lambert)。ニュージーランド出身。2002年に来日し、英国を本拠とするADVFNの日本法人でマネージャーとして従事。FX,株式などの分析ツールのほか、著名レポートも配信している。

【免責事項】当サイトで提供しているビットコインの相場情報等のコンテンツは、執筆者の個人的見解に過ぎず、執筆者及び当社がその内容の正確性および安全性を保証するものではありません。また、かかる情報は、参考となる情報の提供を目的としたものにすぎず、仮想通貨に関して、特定の投資行動や運用手法を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でお願いします。 なお、投資によって発生する損益は、すべて投資家の皆様へ帰属します。 当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、執筆者及び当社は責任を負いません。

週毎の取引・最近4週の調査結果

週間概況と最近の話題

今週はとても興味深い動向や進展があった。売買高の観点から見ると、USDBTCは最近の24時間取引では、未だに市場をリードし続け、JPYBTC、CNYBTCが続いている。4番目はKRWBTCであり、韓国市場において大規模なビットコインプレミアムが続いているため、順位が4番手に滑り落ちた。

今週のビットコイン価格には上昇が見られた。当然ながら、規則や法律に関する前向きのニュースは、ビットコイン価格にもポジティブな影響を及ぼした。そのため、7月1日に消費税を8%にするなど、仮想通貨における法律改正を行う日本の政策が仮想通貨への信用を改善した。

また、ネガティブなニュースもビットコイン上昇につながった。ヨーロッパにおいて、イタリア政府が Banco Popolare di Vicenza と Veneto Banca という2つの中小銀行の倒産間際に、投資家からの資金が入らないとわかった後に、救済を正式に決定したのを受け、投資家は銀行システムの安全性について疑問を抱き始めた。
この2つの銀行は、イタリア国民の税金の投入なしには清算できず、そのため、政府が助けの手を差し伸べたのだ。このような出来事が起こった時、投資家は金やビットコインのような安全な資産に移行するのである。

しかしながら、現時点でのビットコインに関する最大のニュースは、Segwit2xである。これは疑いもなく、ビットコインが今まで経験してきた中で、最大のネットワークイベントである。Segwit2xを支えているマイニングプールの86%と、支援を示すコードノードの15%によって、Segwit2xはもはや仮定の話ではなく、時間の問題となった。多くのブロックの容量限界となっている中でSegwit2xはそれぞれのブロックサイズにおける容量を増加することとなる。

Segwit2xと関連して多少のリスクが存在するため、迷っている投資家がいることは驚きではない。彼らは自分のビットコインのポジションをクリアーにし、この出来事が終わるまで現金での投資に振り向けるべきか、他の仮想通貨に投資すべきか、または自身の所有するビットコインの安全を保つためにコールドウォレットに保管し、最善を祈るべきなのか？それとも、今のままで何も変えずに置くべきなのか？当然ながら、Segwitの実行が成功したら、ビットコイン価格はラリーし、逆にもし何か問題があった場合、価格は急落する。

8月1日が運命の日であるが、それがより早まる可能性もある。Segwitにとって不幸にも、実際に行われるまで何が起こるかわからないため、その時を待つことしか出来ないのである。

過去の価格との比較

Source: ビットフライヤー